教会のあり方に疑問を抱いていたマルティン・ルターが1517年10月31日、ドイツのヴィッテンベルク城の扉に95か条の提題を掲げたことをきっかけに宗教改革が始まったとされている。その前には、イングランドのジョン・ウィクリフやベーメンのヤン・フスが、後にはスイスのフルドリッヒ・ツヴィングリ、ジョン・カルヴァンたちが立ち上がり、聖書に立ち返ることを勧めた。背景には1445年頃にヨハネス・グーテンベルクが発明した活版印刷により、聖書が印刷されるようになったことで、自分の目で聖書を読むことのできる人々が急激に増えたことがある。かつては多くの人々は聖書の解説を聞くだけだったが、自分で聖書を読むことで、書かれている内容と教えられている内容の違いに気づいていった。ここにも神の働きを見る。私たちも神のことばである聖書を読み、神をさらに知り、信仰がさらに確かなものとされることを願う。
「しかし、主のことばは永遠に立つ。」(1ペテロ1:25)