教会便り

「聖霊の導きに従って歩む恵み」

今年は使徒の働きを読み進めています。毎回主から教えられることがあり、感謝しています。皆様はいかがでしょうか。特に印象的に主から教えられたことをぜひお分かちください。

十字架で死に、三日目によみがえられたイエス・キリストが弟子たちに現れ、①聖霊が臨むこと、②弟子たちがイエスの証人として、エルサレム、ユダヤ、サマリア、地の果てにまで、キリストの福音を語ることを伝え、天に上げられました。

約束の通り聖霊が臨み、その力を受けた弟子たち・使徒たちがキリストの福音を話し始めます。聞いた多くの人々がキリストを信じ、キリストの教会が始まります。間もなく宗教指導者たちからの迫害が起こり、キリストの弟子たちは散らされるのですが、驚くべき主のご計画の内に、彼らは福音宣教をしながら町々へ向かいました。そして、主のことばどおり、エルサレムから始まった福音宣教は、ユダヤとサマリアの地域に力強く広がります。

私にとって印象的なハイライトが二つあります。一つは迫害者サウロにイエスが現れる場面です。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」(9:4)イエスの弟子たちを迫害していたサウロに対して、それはわたしを迫害しているのだとイエスはおっしゃいました。私たちが主への信仰ゆえに苦しむなら、主がご自身のこととして共に苦しんでいてくださるのだと知らされました。サウロがイエスを信じ、イエスの弟子とされるために二人の人が用いられました。一人はアナニア。初めはサウロを訪ねるようにとの主からの命令に躊躇しましたが、主の促しに応答しました。もう一人はバルナバ。彼の助けでサウロはキリストのからだの一部として、受け入れられたのです。この後サウロはパウロとして福音宣教に遣わされました。彼は多くの手紙を書き、新約聖書の一部とされました。

もう一つはまだ記憶に新しい、ペテロとコルネリウスの証です。「神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない。」(10:15)これはペテロをはじめ、教会には大変重要な分岐点となりました。ユダヤ人以外の人々との間の壁が打ち砕かれ、地理的にも民族的にも力強く福音宣教がなされていきます。これは現在日本に住む私たちにもつながるのです。

イエスの約束のとおり、聖霊が弟子たちに臨み、力を受け、聖霊の導きに従った弟子たちの歩みです。やはりそこにはイエスの姿が続けてあり、聖霊の働きが豊かにありました。「使徒の働き」ですが、「イエスの働き」「聖霊の働き」なのです。

今イエスを信じる私たちも、聖霊の導きに従い続けるものでありたいと願います。

(アドナイ・イルエ 2022年8月号より)